そもそも私は「物理学とはなんなのか？」ということすら知らずに、このドラマを観始めました。
このドラマを観るのに躊躇している人は、おそらく「内容が難しそう」「物理学って何？」という私側の人たちが多い気がします。

私も最初は「物理学を知らない私が、このドラマを観て意味が分かるのだろうか？」と心配でした。
そして、その心配は的中。
視聴を始めた時、ドラマの科学者たちが何を言っているのか？何が問題なのか？さっぱりわからなかったからです。
しかも、途中でわかるようになる、と言うわけでもなく、ずっとわからない。

しかし、面白い。

その理由は、科学者ではなくWang Miaoの相棒になる警察のShi Qiangの存在が非常に大きいです。
Shi Qiangは「難しいことはわからないけど、世界で起こっているこの問題を解決したい。」という気持ちだけでこの問題と戦います。
そして、彼がわかってないことは私もわからないので、わからない人が１人この場にいることで、私を物語から置いて行かず繋ぎとめてくれました。
Shi Qiangがいなければ、とっくに脱落していたでしょう。

そして最後まで、どうこの物語が終わるのか全く予想できませんでした。
終わりがもの凄く美しく、格好の良い着地です。すばらしかった。

途中で脱落しそうになっている方には、最後の５分を観るためだけに完走する価値がある、と伝えたいです。